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私の勤務先には50歳以上になるパートの女性が大勢います。女性達は製品の欠陥などを見分けながら製品を生産しています。
近年、女性達の目が甘かったのか、欠陥品混入や数量誤算があり、取引先からクレームが出てしまいました。そのため、上司からより厳しい品定めと数量精算を要請されました。
そこで、私が作業内の重役を任せていただき、最終的には、私の審査を通った製品を既定されている数量だけ取引先へ渡すようになりました。しかし、これに女性達が納得いかないようです。「(キャリアの長い)私達こそが絶対に正しい」と言わんばかりに、私の審査に反論を立ててきます。
作業中に意見が喰い違えば上司へ確認してもらうのですが、その上司の指示にまで賛同しない時があります。そんな時は「私達が責任を持とう」と強気な態度で勝手に作業を推し進めます。これには上司も頭を抱えています。
どうやら、ここで言う責任とは「依願退職」を指しているようで、パート達の間ではいつの間にか「取引先からクレームが来たら責任を持って私達がここを去ろう」と結束しているようです。
ですが、たとえパートと言えども、働いて会社に貢献するという姿勢は正社員と同じです。そのため、自分勝手な判断が招いた損害は自分で働いて返すのが社会的礼儀ではないでしょうか?仮に辞退すれば、損害を取り戻すための労働力が落ちてしまいます。同様に、傷付いた会社の名誉を回復させる義務もできようと思います。しかし、ここでパート女性達が述べる「責任」とは、その意味に相反する「失敗からの逃亡」です。
私にはこの矛盾が理解できません。ここで述べるパート女性達の責任とは一体、何なのでしょう?
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