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▼なぎこさん:
お母さんのこと、ご心痛ですね。そしてご自分が抱える
こともつらいでしょうし、なにより話せないでいることは
とても苦しいことかと思います。なぎこさんが「言えない」
というのも「心配かけたくない」という一心かと。
パニック障害を抱えていることに、とっても恥じてらしゃい
ますよね。そんな自分を責めていませんか? PDで悩む人は
とても多く、おうおうにして律儀な人、自らを追い込んで
しまいがちな性格の人が多いように思えます。とても頑張屋
さんだってことですね。
大きな悲しさ、そして「どうしていいかわからない」という
迷い。そこに焦ってらっしゃると思います。それは自然な
ことです。お母様の病気に向き合うのは誰でしょうか。
なぎこさんはそれを取って代わることができません。向き合う
のはお母様自身なんです。同じように、なぎこさんの課題は
なぎこさんが向き合います。人は、苦しみを認め、それを
分かち合って、向き合う勇気が生まれます。
私には娘がいます。もし、自分が危篤状態であっても、
娘が「心配させまい」と親に隠して必死に耐えてきた苦しさを
打ち明けてくれたら、私は感謝すると思います。「ありがとう、
よく言えたね、頑張ったね」と言います。なぎこさんが自分の
苦しさを打ち明けることは、誰かを責めたりすることには
なりません、誰かを苦しませたりすることにはなりません。
それも、大切ななぎこさんの一部ですから。
苦しさは、大切な人たちと共有することによって前に歩く
力に変化しますよ。ここで言えた勇気に、ほんの少し力を
たした、ご家族に打ち明けてみましょう。つらいなかを
ずっと一人で頑張ってきたあなたには、その力がちゃんと
ありますよ。
≪規約同意済み≫
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