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▼ゆうきさん:
奥さまの症状を、ゆうきさんは改善することはできません。
誰がするのかといえば、ご本人ですよね。その点では、
医者も家族も無力です。できるのは、一緒に歩くだけ。
回復への動機付けは、出来るときもあれば、逆手に
とられることもあります。思い通りにはなかなかなりません
よね。それがつらいところです。奥さま自身の課題とは別に、
そういった症状の奥さんに悩んでいるというゆうきさん
自身の立場で、専門家に気軽に相談してよいのですよ。
私の妻も、結婚後しばらくして、鬱、怒り、顕著な他責傾向、
その他いろいろな症状を訴えはじめました。最初は、どうして
いいものやらわからず、本人も私も苦しむばかり。何が
原因なのかとワルモノ探しをしてみたり、あるいは私だって
苦しいんだ!と喧嘩になってみたり…ゆうきさんと同じですね。
ある時から、自分自身が抱える課題としてとらえなおしました。
それまでは「風邪をひいているのは妻だ。なぜ自分が病院に
いく必要がある?」的な思考だったのです。私が妻の風邪を
治すわけではありませんが、家族として風邪をひいた者への
適切なケアがあるはずで、それがなされていないのは自分の
課題だと思ったわけです。
そこで専門家に相談し、自分自身にも実は課題があることが
よくわかりました。自分にできることは何か。そして自分の
責任は何かということを課題にし、今までの自分はいかに
思い通りにならないことを思い通りにしようとしていたか、
実感しましたよ。責任は本来あるべき者へ返して、まずは
自分のできることだけに専念しました。
私たち夫婦の場合は、共依存というものですが、大切なのは
「まず相手のことを考える」というきれい事ではないのです。
「自分のことを考えることができない」という課題でした。
その課題は誰が取り組むか。本人だけができるのです。
それに気づいてから、しばらく経ちますが、何が変わったか。
自分が変われば世界が変わるということを実感しています。
まずは、ゆうきさん自身が自分を大切に考えることをおすすめ
します(自分勝手という意味ではありません)。
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