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▼小心者さん:
過去と人は変えられない。
未来と自分は変えられる。
今さらではなくこれからへ。
過去の事実は変えられません。
そこにいくら叫びをぶつけても
変わることはありません。
その時の自分はどうだったでしょう。
何を感じ、どうふるまったでしょう。
恐怖におののき、悲しみ、怒り、寂しさを
感じてきたのはないでしょうか。
でも、平気なフリをしてきたのでは
ないでしょうか。つらいことです。
ずいぶん頑張ったきましたね。
泣いている幼子に「泣くな!」と
どやしつけるとどうなるでしょう。
怖くてよけいに泣くかもしれません。
怖さでピタっと泣くのをやめるのか
もしれません。でも、その子の心の
中の怖さは解決されたでしょうか。
泣いている子供が泣くのをやめる
ときは、お母さんの抱擁と「怖かったね」
という気持ちの確認です。子供の
回復力は驚異的。泣いていた子は
すぐに次の遊びに向かいます。
心の傷への向かい方はそれと同じ。
その時の自分の感情を認めて積極的に
確認を与えてあげることです。それが
「いたわる」こと。トラウマを抱える
ということは、長きにわたって、その
つらい支配下に、懸命に生き続けてきた
ということ。生き抜いた力が自分には
あると気づいた時、大切な自分と出会えます。
いつもあなたと一緒にいる大切な自分。
それは、ありのままの心と体です。あなたは
一生離れることのない大切な仲間とともに
歩いてきました。それが心と体です。心が
中心でも体が中心でもありません。「自分」を
一所懸命に支え、守ってくれたのが心と体です。
よく頑張ってきたと思いませんか? その
大切な仲間をけっ飛ばさないでくださいね。
どうか、大切になさってください。大切にして、
力をしっかり引き出してくださいませ。どんな
過去の情緒も、生き抜いてきたその力を越える
ことはありません。過去をくぐり抜け、今を
迎えているということは、回復していくことが
できるという証拠でもありますよ。
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