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私が知っている障害の特徴に一つに 罪を認識することがとても難しい というものがあります。
本人は怒られるのでひたすら謝りますが、また盗みます。
脳の機能の問題であって、本人の自覚でどうにかなるものではないです。
だからいくら贖罪(しょくざい)教育してもあまり効果はありません。
しかし、誉めてやることで、一定のパターンを覚えて犯罪を抑制することができるかもしれません。
その障害があると知らなければ無駄に叱咤して 相手を怖がらせるだけ。
だって本人は罪の意識が無いのだから、どうしてそこまで怒られるのかわからないのだから。
ただし、この障害の原因はまだ特定されていません。
20年前の話しとするなら、この障害があると医学会で認識されるようになったのは
10年ほど前なので、先生は脳の機能の問題ではないかと探ったのではないかと思います。
その子を心理的に見て矯正する方法より、それほど盗むのなら認識に問題があるのではないかと
別な角度で考えたのではないでしょうか。
生まれてきたときで人生の大半が決まるのかどうかわかりません。
ただ、どんな人も等しくうれしいことと悲しいことはやってくると思います。
障害があったことで縁ができた人もいれば、障害が無いことで孤独になる人もいます。
上に書いたような障害を持つ子どものお母さんが言ってました。
うちの子は他の子どもより正義感がある。
うちの他の子どもより悲しみがわかる。
うちの他の子どもより優しい。
どうでしょう。
この障害は今日本では直すことはできません。
直せるものなら直したいでしょう。
しかし、今治療ができないのなら、親がそのこのいいところを誉めて伸ばせば
いいのではないでしょうか。
発明王のエジソンは多動性機能障害と呼ばれる障害を持っていたのではないかといわれてます。
そのためか学校は退学になりました。
とても問題行動が激しかったからです。
アインシュタインも脳に障害があり、そのせいか言葉を話すことなくコミュニケーション不全となり小学校で退学させられました。
この二人が何故あのような偉大な人間になったのか、ひとりはお母さんがよき理解者だったからです。
もう一人はおねえさんがよき理解者だったからです。
障害を持っていても回りによき理解者がいれば、決して悲惨な人生にはならないように思います。
人間は生まれ持った時点で人生が決まるのではなく、自分の周りにどういう人がいるのかで決まるように思います。
≪転載不承諾≫
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