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・・・さんへ:
初めまして。
今回はあなたの話を聞いて、改めて感じたことを伝えたいと思います。
私には叔父がいますが、叔父は交通事故にあい知的障害を持ってしまいました。
だから私は幼い頃からお見舞いなどと言われては障害を持ったばかりの人がいる病院に行った事が多くあります。
幼かったので、やっぱり偏見を持ち『怖い』『近寄らないで』とか今思えばひどいことをしてきました。
ですが、ある時、私が病院で母とはぐれたとき泣きそうになりながら歩いていると『あ〜』とか言いながらお菓子を渡そうとした患者さんがいました。車椅子に乗っていたので、看護婦さんが後ろにいましたが、私は構わず後ずさりして離れていこうとしました。でも、患者さんは声をあげながら私にお菓子をあげようと必死になっていたので、看護婦さんは『ごめんね。でも、あなた一人で困って歩いているのを見て、どうしても元気にさせてあげたいみたいね〜』と手渡しでお菓子を渡してくれました。
単純な私ですが、そんなことがきっかけでどんな障害者に対しても普通に接することが当たり前になりました。
私は今医療事務という職業につき、医療に関係のある仕事をしています。専門学校では、全盲の先生や筋ジスにかかって指ぐらいしか使えない先生が私達に福祉の授業を教えてくれました。
アイマスクをして全く何も見えない状態で友達に誘導してもらって街を歩いたり、車椅子で生活をすることの大変さを体験する授業もしました。
人間は自分の立場にならないと、その人の気持ちが分かることなんて100%出来ないと思います。私ももちろん100%ではありません。でも、私は多くの障害者の方と出会えたことにより違う視点での考え方が出来るようになったことを、とても感謝しています。
姉は今では良くなったものの、未だに障害者を苦手としています。頭と気持的には普通に接したいと思っているそうですが、いざとなるとダメだそうです。でも普通に接したいと考えるようになれたこと自体は良いことであり、いつか私も姉も本当のノーマライゼーション精神になれることができたらいいなとおもいます。
あなたが、世の中にいる人は理解してくれない人だと思ってしまうのはしょうがないことであるけど、私はそう思われることが悲しいです。でも、あなたにそんな風に思わせてしまう社会がもっと悲しいです。
あなたが出会ってきた心無い人達のことは無視しましょう。その人たちこそが心の障害者なんだと私は思います。
あなたは心の健常者だと思います。
私も、あなたと同じ心の健常者でいれたらいいなと思います。
今回はあなたの気持ちを聞けて本当に良かったです。あなたの話は私の為になったと思います。私だけでなく、他の人の為にもなっていると思います。
これからも辛いこととかたくさんあると思いますが、頑張ってください。
私も頑張ります。
≪規約同意済み≫
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