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▼早紀さん:
とにかく「遺伝するんじゃないか」ということを考えないことが今の早紀さんにとって一番大切だと思います。
親がうつ病だと満足に子育てができず、早紀さんのように何らかの形で寂しい思いをして育つ子供が多いと思います。
人間の人格や心の病を作るのはやはり環境の部分が大きいです。
育てられた環境、出会った人間関係…。それらが密接にかかわって、子供に影響し、悪循環を引き起こしている気がします。
遺伝はしないとは思いますが、太古の昔から人間の脳の中にはDNAに組み込まれている情報が引き継がれています。脳の働き方や思考の一部が次の子孫に引き継がれることが科学的に解明されています。(うつ病が遺伝するという意味ではないです!)
例えば国によって、陽気で明るい、自尊心が高い、神経質な人が多い…などの国民性の違いがありますが、長い長い時間をかけて遺伝情報によって国民性までも決まってしまうそうです。
(もちろん、その国の気候や文化風俗などにも影響を受けます)
日本人は世界中と比較すると、不安を感じやすい国民性があるそうです。
それにくわえて、このストレスの多い現代社会。
誰がうつ病になってもおかしくないんです。
もし「私がうつ病になったらどうしよう…」と毎日不安で暗い顔を子供に見せていたら、その子も早紀さんのように、甘えたくても甘えられず寂しい思いをして一人で泣いてしまう子になってしまうのではないでしょうか?
母親は一家の太陽です…。
いつも陰っている表情では必ず子供に何らかの影響を与えます。
お子様には笑顔で接することを心がけていれば良いですよ。
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