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ココロさん、こんにちは
ココロさんのお話を読んで僕が感じたのは、
ココロさんは、歌が上手で誰にでもはなしかけられる子や、
自分より成績の良い子を妬んでいるのではなくて、
歌が上手で誰にでもはなしかけられる子がいる「こと」と
自分より成績の良い子がいる「こと」に焦りを感じているのではないでしょうか?
その子たち個人個人のことを嫌っているわけではないように感じます。
だから、嫌いでもない相手に矛盾した嫉妬感情をもってします自分のことが
冷たく汚い心の持ち主のように感じて自己嫌悪に陥ってしまうのではないでしょうか。
僕が感じるのは、おそらくココロさんは、(無意識かもしれませんが)自分の価値を本当に分かってくれて認めてくれる人がまだいないことに不安を感じて、才能や学力で自分よりも周囲に認められている人や、自分よりも良い成果を残している人が存在している「こと」への焦りや苛立ち、不公平感が、相手への嫉妬感情となってきているのではないでしょうか。
ココロさんは、いじめを受けた経験から、周囲に認められることが自分にとって非常に大切なことだという思い込みが強くなっているのかもしれません。
だから、もし一人でも、ココロさんのことを本当に理解してくれて、良さを認めてくれて、信じてくれている人がいれば、他人に嫉妬する気持ちも薄らいでくるような気がします。 僕自身も県下一の進学高校にいましたが、クラスメートにいた、勉強もスポーツも優秀で超イケメンの男子には、軽い嫉妬を覚えてこともありますが、逆に刺激になって自分も向上しようと思いました。
嫉妬と言うのは、僕が知っている限り、熟年世代の社会的地位の高い人や、ある専門分野のトップクラスの人でも感じるようです。有名な漫画家の手塚治虫さんもデビュー当時の石森章太郎さんに激しく嫉妬して自己嫌悪に陥ったそうです。実力のある人でも、心のどこかで「世間はいつか自分よりも別な人を評価するように態度を変えるかもしれない」という見えない不安感を持っているのではないかと思います。
それとはまったく対照的に、人に対する嫉妬(なたみ、そねみ)をまったく持っていないと自他ともに認めるのが、大物俳優の丹波哲郎さんです。だからといって、丹波さんは自信家ではなく、若い頃から態度は大柄に見られても、それは誰にも媚びないだけであって、無名の若者と話している時も「あ、そうですか。もっと教えて下さい」と頭を下げて周囲の付き人を心配させるほど謙虚な人です。
なぜそうなのかと言うと、ご本人のお話を聞く機会もあったのですが、丹波さんは、世間の人間の評価とかではなく、すごく大きいもの(丹波さんは宗教嫌いなので神様とは言いませんが)に見守られている、愛されているという、心の底からの確信のようなものがあるからのようです。だから、他人のことも自分のことと同じように感じられるようです。
ココロさんも、周囲の人または有名人(歴史上の人でも)尊敬できる大物を見つけて、その言葉などに触れていると、嫉妬にとらわれる小さな自分をもっと大きくするコツを学べるのではないかなって思います。
誰かに嫉妬を感じたら、「彼女の幸せは自分の幸せ! O.K.牧場!」と
つぶやいてみてもいいかも?
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