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お兄さん、快方に向かっておられるようでよかったですね。
それも周囲のご家族のサポートがあってこそです。
家族の愛と理解があれば、鬱病の患者さんも自殺せずに済む人がどれだけたくさんいるだろうかと思います。
今、油断してお兄さんを落ち込ませちゃダメですよー。
ご存知かもしれませんが、鬱病は治りかけの時ほど危険が大きいんです。
重い症状の時は自殺するだけのエネルギーもないんですが、回復してくると自殺を決行するだけのエネルギーが備わっているので鬱の波が襲ってきたときに発作的に生きることを悲観して自殺を実行してしまう患者さんがとても多いんです。
今、油断したらだめです。今が肝心なときだと思う。
お兄さんがそういう事をおっしゃるのは、生きる力が少しずつわいてきているということです。本当にすばらしいことです。
そこまで回復されてきたということは、ご家族がどれほど心を砕いてお兄さんを支えてきたことかと思います。
あと、もう一歩ですから医者から鬱病は完治したというお墨付きがもらえるまで、どうか気を抜かずにしっかりお兄さんを支えてあげていただきたいなと思います。
死んじゃったらもう永久に会えません。
鬱病は自殺する人が多いですが、治りかけの時期が一番自殺率が高いんです。
症状が重すぎると、飛び降りるためにビルの屋上へ自力で行くということすらできなくなって、本人は自分が外界とは全く別世界にいるように感じながら過ごしています。
まだ手を離さずに今までと同じように優しくし続けてほしいという願望があるから、お兄さんはそういうことをおっしゃっているわけで、自分がしてほしいと思うことを他人にそうやって間接的にでも伝えようとしてくるのは病状が良い方向へ向かってきているということで素晴らしいことだと思います。
でも、油断すると、本当にこの病気の患者さんは特定のホルモンの分泌が阻害されるなどの関係で昨日笑顔で前向きだったのが今日になると永久に帰らぬ人になっていたということがよくある予測のつかない展開になりやすい病気ですので、甘えているように見えるでしょうが、今はどうか許してあげて下さい。
あとまだ完治までにもう少し家族の強力なサポートが必要なんです。
今、手を離しちゃだめです。気が緩むとハッと気付いた時には、本当にもういなくなってしまうから。永久の別れになってしまうから。
そのとき後悔してももう遅いですから、どうかどうか後もう少し医者の完治という言葉をもらえるまで、症状が重かった時と同じように油断しないでがっちりサポートしてあげてください。
お兄さんが完治してサポートが無くても自力で歩けるようになるまで、もう少しですから、病気とサヨナラできるまで一緒に寄り添って助けてあげてください。
りーなさんとりーなさんのお兄さん、そしてご家族の皆様方が、幸せになりますように。
ここには書いておられませんが、りーなさんがそのように思われるのは、それだけりーなさんが一生懸命にお兄さんのために心を砕いてこられたからだと思います。
りーなさんの心からの支えがあったればこそ、お兄さんもそこまで回復してこられたんだと思います。
本当に家族の支えは何にも換えがたい最高の宝です。
今年は、絶対、お兄さんの鬱病完治を実現しましょうよ!(^_^)
今、油断したら今までがんばってきたことが全部水の泡になりかねません。
実は・・・私の祖母は、私が幼い頃に鬱病で自殺しました。
家族は非協力的で夫のひどい暴力と無理解の中で耐えつづけ、子供達全員が無事に結婚して独立したのを見届けた途端、糸が切れたように自殺しました・・・。
一度目の自殺は失敗し病院へかつぎこまれ。その入院中に2度目に決行した自殺で帰らぬ人となりました。
祖母は、病院を抜け出し、家には帰らず行方不明になり、見つかった時、自分が生まれた生家の物置小屋の中でひとりひっそりと首を吊っていたんです。
さんざん何十年も苦しんで、最後は生まれた家の小屋でひとりぼっちで絶望とともに自分の首に縄をかけて死んでいきました。
今でもかすかに祖母の思い出があります。いつも行くたびに気を使ってお菓子をくれようとしていた心優しい祖母でした。
かわいそうに、私は幼すぎて何もできないまま、祖母を死なせてしまいました。
時々、祖母が小さな私に話し掛けてきた時のことを思い出します。
死ぬそぶりなんて何も子供の私からは見えなかったけど、実際にはずっと長年鬱病で周囲の無理解の中、苦しみながらひとりぼっちで親として子供達の自立を見届けて死んでいったようです。
りーなさんのお兄さんには同じ道を辿ってほしくありません。
生きていればわがままも言ってくれるけど、死んだら何も語らなくなってしまいます。そのまま土の中に埋められて、もう二度と触れることもできなくなるし、お兄さんのご飯を用意してもやがて冷えて冷たくなるだけでもう食べてくれません。
死なせちゃだめです。今、生きていてくれるんだから油断しちゃだめです。
特に治りかけは周囲の一瞬の気の緩みが取り返しのつかないことになりやすいから、しっかり見守っておかないとだめです。
完治目指して、どうかあと一息頑張ってください。
完治さえすれば、もう後は本人が自分で自分をコントロールできるようになりますから。
本当に幸せになってくださいね。
りーなさんのご家族のみなさんが一人も漏れなくみんな幸せになりますように。
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