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▼清花さん:
お母様の聞き役になるのもエネルギーがいることだと思いますので、時には「今、どうしても手が話せなくて」と電話を早めに切り上げるとか、時には、電話に出ない(ちょっと、乱暴な方法ですが)などして、清花さんご自身のストレス管理もなさった方が良いように思います。
お母様は、本当は弟さんがトイレ掃除をすること自体を不満におもっていらっしゃるわけではないのではないでしょうか。最初のうちは、お嫁さんに対する具体的な不満があったのかもしれませんが、今は何でも悪口を言う材料になってしまうのではないかと思います。
お嫁さんのことを悪く言ったり、口出しをしたりすることで、家庭の中でのご自身の出番を作りたい、というような気持ちがあるのかもしれません。もう少し具体的に申しますと、もっと頼りにされたいとか、もっと自分の方を向いて欲しいとか、そんな気持ちではないかと思います。
子供が二人とも成人して、家庭を持つ、ということはお母様にとっても喜ばしいことだろうと思いますが、一方で、母親としての自分の役割が終わってしまった、という寂しい気持ちもあるのではないかと思います。
私の母も、私が若いころは、どちらかというと、「何でも自分でやりなさい」という主義だったのが、大人になって家を出たころから、「もっと、甘えていいのよ」とか「何でも相談してね」と頻繁に言うようになりました。おそらく、実際に親を必要としない(実際にではなく、親から見て)ようになると、それはそれで、寂しいものなのではないかと思います。
また、友人のお母様は、しょっちゅう具合が悪いと言っては、友人を実家に呼び戻していたのに、猫を飼い始めたことで、それがぱったりとなくなったそうです。おそらく、自分が面倒を見なくてはいけない存在ができたことで、気持ちにはりが出たのだろうと思います。
無理にお母様を頼りになさる必要はないと思いますが、「お母さんは、家事を完璧にやっていたからね。私も、お母さんのようにはいかないわ」など、会話の内容をお嫁さんの悪口から、少しそらしてあげてはいかがでしょうか。お母様の発する言葉ばかりに反応なさってしまうと、お母様がそれらの言葉を発する本当の理由を見落としてしまうのではないかと思います。
また、同時に、お母様が家にいらっしゃることが多いようでしたら、習い事をなさるとか、同年代のお友達と交流できるような場を見つけることができたら、良いのではないかと思います。
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