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お母様とお嫁さんが上手くいかないのは、お母様と弟さん、または、お母様とお父様の問題です。
そして、今のお母様を受け入れることができない、というのが、清花さんの問題です。
お母様がお嫁さんの悪口を言わなくなれば、清花さんの問題が解決するわけではないと思います。何故ならば、人の悪口を言わなかったお母様も、お嫁さんの悪口を言うお母様も、どちらも本当のお母様だからです。弟さんが結婚なさったことで、今まで清花さんがご覧になったことのない、お母様の一面が表面化したにすぎないのではないかと思います。
おそらく、お母様にとっての家族は、お父様、清花さん、弟さんの4人なのでしょう。お嫁さんは、その構図を壊す存在であって、お嫁さんが誰であっても、悪く思われる可能性はあります。
そして、問題は、子供の自立をを受け入れられないお母様にあるようですから、仮に弟さんが結婚をしていなくても、お母様は別のかたちで清花さんや弟さんの生活に干渉してくる可能性はあるわけです。
お母様は今までは、子育てや家事を完璧にこなすことが生きがいだったのかもしれません。それが無くなった今は、お父様との生活、そしてご自身の人生を生きることを考えなくてはならないのだと思います。お母様が生きがいや楽しみを見つけるお手伝いをすることはできても、最終的にはお母様の問題であって、清花さんが答えを見つけて差し上げることはできないだろうと思います。
親孝行は大切なことだと思いますが、お母様の喜ぶことをしてあげることだけが孝行とも限らないと思います。今のままでは、問題の解決を先延ばしにしているように思います。お母様の機嫌を損なわないようになさると、お母様はお嫁さんの悪口を言ったり、嘆き悲しむことで、清花さんや弟さんの関心がご自身に向く、というふうに思ってしまうのではないかと思います。
お母様は生きがいを失わないように、必死だろうと思います。(おそらく、無意識に)そこに、清花さんや弟さんがいらっしゃらなければ、自然とご自身の別の楽しみを見つけようとなさるのではないかと思います。今のままでは、お母様が他の事に関心を向ける機会を奪ってしまっているようにも思います。
清花さんが今のお母様を受け入れることができないのであれば、それは仕方のないことだと思います。その結果、お母様と物理的な距離を置くことになっても、それは清花さんがお母様を見捨てることでも、冷たい娘になることでもありません。
個人的には少し、お母様と距離を置かれた方が良いのではないかと思います。そして、弟さんには、相談を持ちかけられたときだけ対応なさってはいかがかと思います。そして、お母様の代弁者としてではなく、ご自身が弟さんの立場だったら、若しくはお嫁さんの立場だったら、ご自身の家庭を守るためにどうするか、というアドバイスをして差し上げてはいかがでしょうか。
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