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▼あやややさん:
義務かどうか、という問題ではないのではないでしょうか。
要は、お父様にとって何がベストかということと、そのために家族ができることは何か、あやややさんがどこまで負担したいか、といことだろうと思います。
あやややさんにとって、今以上の介護が物理的にも気持ちの上でも難しい、ということでしたら、お母様や弟さんが何を仰っても、「できない」のだろうと思います。
お母様や弟さんがあやややさんを責めるようなことを仰るのは、それだけ現状が負担になっているからだろうと思いますので、それぞれの負担を減らすための具体的な方法を考えられたら良いと思います。それぞれの役割分担などは具体的に決めて、それぞれの休みの日や時間をどのように使うのか、ということはお互いに口出しをしない、というようなルールを作ったら良いだろうと思います。そして、家族だけで負担することが難しいのでしたら、ヘルパーにお願いすることも検討なさったら良いだろうと思います。
余裕のないときは、周囲に対する思いやりが持てなくなります。特にお母様は、介護の疲れだけでなく、これからあやややさんや弟さんがそれぞれの家庭を持つようになったら、どうなるのだろうか、という不安も抱えていらっしゃるだろうと思います。
また、介護に拘わらずですが、自分が大変なときは、「自分が一番大変」で、「他の人は自分ほどがんばっておらず、もっとがんばるべき」と思ってしまいがちです。そういうときこそ、感情を抑えて、冷静に問題を解決することが大切だろうと思いますし、お互いに「お疲れ様」とか「いつも、ありがとう」という言葉をかけ合うことも大切だろうと思います。
そして、義務かどうか、という考え方は、世代などによってもちがってきますので、あやややさんの考えを、議論したところで答えが出ることではないでしょうし、お母様や弟さんが快く納得してくれることを期待することもできないだろうと思います。また、世間では一般的にどうか、ということも必ずしも当てはめることはできないだろうと思います。
介護の問題で家庭が不和になるようなことがあれば、お父様が一番お辛いだろうと思います。
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