|
僕は留年はしたことがありませんが、大学は2,3年生の頃はサボりがちでした。大学が遠いことや、勉強が楽しくないと感じることもあり、毎日怠惰な生活を送っていました。就職活動は回りに流されるままにし、サボって単位が少なかったのであまり活動もできませんでした。「とりあえず、卒業することに専念しよう。単位をとってから本格的に就職活動をしよう」と考えていましたが、あれよあれよと、いつのまにか受けられる企業も少なくなっていきました。しかし、もともと明確な将来の自分がイメージできていなかったので、「とりあえず」受けた企業の面接官の目に留まるわけもなく、卒業後はフリーターにならざるを得ませんでした。
僕の場合、やりたいことが良く分からなかったので、民間企業と並行して、公務員も受験しました。しかし、受験勉強をまじめにするでもなく、「何とかなるだろう」という考えでの受験だったので、結果は惨憺たるものでした。
今月31日で大学を卒業してから丸2年になります。フリーターと無職を繰り返す2年でした。受けた面接は40回以上。一度就職はしましたが、一日で退職しました。
4月から警察官になります。やりたいことが見つかるまで2年かかりました。夢はまだまだ終わったわけではありませんが、とりあえず、しばらくは警察官として生きようと思っています。
留年2年と就職浪人2年。似たようなもんです。人の痛みを知り、人を助ける警察官。この2年は僕にとってかけがえのないものでした。死を考えたことも何度かありましたが、現代の若者の苦悩、フリーターや無職の苦悩を経験し、一回り大きくなれた気がします。
長い人生、ふと立ち止まって自分の足元を見たり、行く手の空を眺めて「自分の人生はこれで良いのかな」って考えることも必要だと思いますよ。ただがむしゃらに頑張ることを要求する世の中だけど、それだけじゃ人間らしい人間にはなれない。
無駄と思えても、無駄な経験なんてものはない。きっと道が見つかりますよ。
≪規約同意済み≫
|
|