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はじめまして。
私達が日々生活をする上で、色々な人と出会い、色々な人と関わり、共に喜び合ったり喧嘩したり反発しあったり、人とのかかわりの中で様々な感情を使っています。そして、いかに苦手な人から嫌な思いを受けないようにしようと、できる事ならなるべく関わらないようにしようと考えておられるのですね。私も以前にあなたと全く同じようなことに遭遇したことがありました。そのときに、どうしても先ほどのような考えを抱くようになってしまいます。しかし、この考え方をしていては良い方法が何時になっても生まれてこないばかりか、日々そのような考えを持った状態で仕事をしているために、仕事に誠意が出ないというか、いつもの調子が出ないような状態になってしまいます。さらに、自分の抱いた感情が、お客さんになんとなく伝わってしまい、お客さんにとってもあまり良いイメージで見てもらえなくなるような状態になってしまいます。こういったことでは、自分にとってもマイナスだし、お店にとってもそうかもしれません。元はといえば、お店にマイナスのイメージを形成させてしまう根本要因が、言っておられるような人たちが元となってしまっておられるのですが、「所詮、自分はバイトだから自分の知った事か」っていう考え方も持つかと思います。
これらの考え方のほとんどは、自分だけが何とか良くなりたい、せめて自分だけは辛い思いを受けないようにしたい、自分だけは不快感を感じないで済むようにしたい・・・などなど、どうしても自分を中心に物事を解決しようとする考えが働いてしまいます。しかし、こういった方法では、良い方法はほとんど無く、一時的には問題が解決できたようには言っても、すぐに同じような問題がやってきて、結局根本的には何も解決ができないようなことにしかなりません。そこで、どのようなベクトル(方向性)で考えたら、よい解決方法が生まれてくるのかというと、今まで自分を焦点にして考えていた物を、自分以外の何かにそれを向ける事が大切になってきます。その例として、今のこの店で起きてるありえないような状態から、この店に来るお客さんが、またこの店に来たいと思えるようになるにはどうしたらよいか、と、方法を見つけたり、一緒に働いている自分の好きな一部の従業員達が、伸び伸びと生き生きと働けるような環境にしていくには、今の状態をどのように改善していったらよいのだろうか、と、その方法を見つけようとする方向性です。
こうしたことの違いは、今までは、自分が良い状態ににと考えていたものが、周りがもっと良い状態に、自分以外の誰かが、満足できるようにするにはどうしたらよいのかといった考え方を持つということです。本来、お客さん第一の考え方の方針であるのだら、自分たちの利益を優先していてはダメだということです。お客さんがいかに喜んでくれるかという考え方です。そのお客さんとは、ある意味、店に来るお客さんの事だけではなく、例えば、同じ職場で働いている自分の大好きな同僚だったりと、このような人たちの所為で、この同僚がとても辛い思いを強いられていて、悲しんでいる、何とかしてあげたいと考えたら、必ずあなたの心の中に良い方法が生まれてきて、それを実行する勇気が出てきます。すると、辛い嫌な思いをしていたお客さんや同僚達が、嫌な思いをしなくても済むような状態に改善できたときには、あなたもそれと同時に嫌な思いをしなくても済む状態になっていることに気付くでしょう。
まずは、これをどうしたいかと考えたときに、自分を焦点にして考えるのではなく、自分以外の他人に焦点をあてることが大切であります。確かに自分のことはとても大切ですが、自分以外の何かを大切にしたいという気持ちが、実は、自分を大切にすることに繋がっているという事なのです。自分以外の何かを大切にしたいというものには、先ほどから何度も言うように、お客さんであったり、お店であったり、一緒に働く大好きな同僚だったり、という事です。今回、あなたが不快に感じたことは、実は、もっと大切にしていかなければいけない自分以外の誰かも同じように不快になっているはずです。その人達の事を大切に思う気持ちがあなたにあるのならば、必ず、良い方法があなたの心の中に生まれてきます。勇気も湧いてきます。そして、その人たちが喜んでいる姿(未来)をイメージすることで、より早く良い結果を生み出す事になります。多少厳しい事を言うようですが、今のあなたは、自分が喜ぶ姿(未来)をイメージしてしまっているのです。こうなってしまっては、良い結果を生み出す事は困難になってしまうでしょう。なので、少しずつ喜んでいる姿の対象を、自分以外の何かに、だんだんと広げていけたら良いのかと感じます。はじめは、自分の周りの人たちが喜ぶ姿というものから始めて、しだいに、自分の住んでいる町、そして日本、さらに地球、という具合に、だんだんと大きく広いものに対象を広げていくことが、結果的にあなたの喜びになっているという事にいずれ気付く事でしょう。そして、その対象がより大きなものになればなるほど、自分の思ったことを決断する勇気も比例して強くなることでしょう。
≪規約同意済み≫
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