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▼べにいもさん:
○○して何の役に立つのだろうか。意味がないのでは
ないか。このような、自分がしていることの疑問の多くは、
「現在の自分への不安」「取り組んでいることのつらさ」
が背景となっていると思います。人はどうしても外の
物事につなげてしまう傾向にありますので、そこらへんを
もう少し検証して、自分の内部に何か課題はないか
見つめなおしてみるのはいかがでしょうか。
私はジャーナリズムの世界に身を置いていた経験から
思うのですが、報道よりも作家が紡ぎ出す文章の
方がはるかに上手だと思います。多くの経験、深い
思索、そして練り上げられた表現。それらを駆使して
書き手が伝えたいことを描いていく。報道は「伝える」
という点では同じですが、最優先されるのは出来事を
簡潔に素早くという絶対条件です。
文学。日本語でもなんでもいいのですが、人の言葉。
つまり人格を伝えていく表現を学ぶことは、人が
生きていくのに、まず必要なコミュニケーション力を
養うための大きな力になると思います。具体的な手先の
技術や資格などは、評価されることの即効性はありますが、
所詮、それは人と人を結びつけるものではありません。
長い目でみれば、文学を学ぶことの意義は大きいと
思いますよ。いろんな部分で実はいかせるのではないかと、
私の経験上から感じています。
学んだことがいかせるかいかせないか。それは学んだ
人自身がいかようにもできること。たとえ、一見、
文学とはまったくかけ離れた仕事についたとしても、
必ずそれはどこかでいかされるのだと思いますよ。
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