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人は体の成長に合わせて、心の成長が伴なっていくことが理想でしょう。
そして心の成長とは、人間愛の成長と言えないでしょうか。
愛にもいろいろな形と段階があります。大きく分けて親子愛、兄弟姉妹愛、友愛、そして男女の愛。けれど人生の出発に一番大事な親子の愛を交わせなかったとしたら、後のどんな人間関係もちぐはぐになってしまうと言えないでしょうか。親が子に、無償に愛するという姿を見せて、その子供が次の親になったとき自分が愛されたように自分の子を愛していけるものと思います。
親から充分に愛されたという実感が足りない人は、人をどう愛すればいいか体験的に理解できない。愛することが出来ないということは愛されることもない。愛を交換できなければ、心のふれあいがない。心の触れ合いがないと感動がない。感動がないということは魂が成長できない。愛することが出来ない人は人間愛を充実させることが出来ないということになると思います。
人間愛が充実していない人は、人の死を軽んじるようになる。
けれど感動を覚え、人間愛を悟って、生きて全うしようとするから、次第に価値ある人生になるのではないでしょうか。
来世があるとしたら、そんな人生こそが土台になると思います。
生に対して虚しさを感じることもあるでしょうけど、人に決定的な感動をあたえ、自分も感動を得てみなければ、本当の生きる意義や意味は見出せないと思います。
≪規約同意済み≫
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