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▼未希さん:
確かに、卒業する、ということは何度繰り返しても寂しいよね。
でもね、だからこそ限りのある時間を大切に過ごすことを、その意味を、
今あなたは学んでいるのだと思いますよ。
二度と取り戻せないからこそ、キラキラと宝石のように輝いている時間
これらはこの先、あなたが暗闇を彷徨う時、涙を流す時に、心の奥底を
照らす灯火となってくれるはずです。
あなたは、素晴らしい時間を過ごしたことをどうか誇りに思って下さいね。
そして、別れは出会いへのプロローグ、新しい幕が開いたのですよ。
今までの時を懐かしく愛しく思うことはとても大切なことです。
しかし、ここで挫けては今まで貴方を愛してくれた方々を寂しくさせて
しまいます。
大丈夫、どんなに場所が離れても心が繋がるもの同士なら、この先も
きっと繋がり合っていけるはずです。その為の努力も出来るはずです。
この先は、今までのように何となく逢えるのではなく、逢おうとする
努力は必要ですが、お互いの気持ちがあれば必ず逢えます。
どうか、元気を出して、前に進んでください。
あなたは、新しい扉を開いたのです。この先に今と同じ位の素晴らしい
出会いもきっとあります。ほんの少しでいい、未来を信じましょうよ。
寂しければ、いつだってお友達にも先生にも会いにいけるんですから。
命ある限り逢えないなんてこと、ないんですよ?
大丈夫、安心してね。
そして、最後に、卒業おめでとうございます。
新しい門出に幸多からんことを心よりお祈りしております。
あなたが未来へと歩いていけますように。
PS.貴方へ「温故知新」という諺を贈ります。
古きを温め、新しきを知るという意味です。
辞書に載っていますのでよろしければご覧下さいね。
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