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▼イッサンさん:
香りの配合には確かに化学系の知識は不可欠ですが、
同時に香りへのインスピレーション、イメージすることも大切です。
ああいう香りが作りたい、例えば朝もやの中に浮かぶ霧のような…と
いう、文学的な感性も必要です。
それを養うためには、色々な事に興味を持ち、興味を持つものを
香りで再現するにはどうしたら?といった日常の感性を磨くことも
だいじだと思われます。
例えば、シャネルbTがどうしてbTと名付けられたかご存知でしょうか、
この香水はシャネルの最初の香水で、bPとつけてもよかったのです。
なのになぜ、bTなのか。
それは、当時、シャネルの香水の調香をした天才調香師、エルネスト・ボゥ
が最後の決め手となる香料を選ぶ時、ココ・シャネル本人が5番目の香料を
選んだことで、その名がつきました。
この香水は、人工の香料を使った香水としては初期のもので、今でも
古典的名作の中でも傑作と謳われ、その配合は調合のお手本ともなっています。
香水が好きな方なら、シャネルbTは知らないものはないほどです。
以上の点から、香水作りにはインスピレーションを磨くことも
だいじだと思われます。
好きなことができるように願ってます。
≪規約同意済み≫
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