|
▼沙弥さん:
何度も投稿してすみません。
お話を読んでいる限りでは、ここ数年の悪いことがあっったことに加えて、
お友達の言葉を真に受けて気にしてしまっているような感じを受けるんですよ。
そのお友達はおそらく「呪い」に対して何の知識もないと思います。
「変な霊に呪われているんじゃないの」という言葉も、
悪いことが起こる=呪われている、というイメージで捉えているのではないでしょうか?
少し話は変わりますが、
前回ゴッホの話が出ましたが、私が「彼が幸せな人生だったようにみえる」というようなこと書いたたのは、沙弥さんが授業で習ったビデオの「ゴッホの人生」を観て、「ゴッホの人生は不幸だ」と思い込んでいるような気がしたからなんですよ。
あれはあくまでも教材として使われているから、限られた時間内でわかりやすく、飽きないように説明するために衝撃的なことだけを多く盛り込んでいることが多いんです。
(まあ確かに波乱万丈ではあったけれども…)
※ここから先は長〜いので、とばして読んでもらってもけっこうですよ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴッホの一生を大まかに説明すると、
1853年3月30日:誕生
1857年:弟テオ誕生(その後兄ゴッホの精神的・経済的な支えになる)
1872年:兄弟の生涯にわたる文通始まる
1873年:アーシュラに恋するが、婚約者がいたため報われず
1875年:就職するが、身が入らずその後、解雇される
1880年:画家になることを決意。猛烈なデッサンの練習を始める
1881年:自然と農民を相手に製作
1883年:性病の娼婦クラシーナと出会い、彼女を立ち直らせようと献身的な気持ち で同棲。その後淋病になる。
1884年:母が足を骨折、熱心に看病。マーゴットを愛するが、うまくいかず
1885年:色彩に目覚め始める
〜:大胆な色彩になり始め、この時代の作品の評価は今でも高い。
1888年:ゴーギャンと同棲生活。しかしお互い個性が強いためうまくいかない。
激しい喧嘩をし、耳の下部を切り落とす
1889年:牧師や友人たちに支えられるが、発作を繰り返す
4月 弟テオが結婚。生活を乱すわけには行かないと、自ら精神療養所へ
5月 その中で制作。彼の生涯の中で最も充実した制作期といわれている
7月 激しい発作が現れる
1890年:ようやく彼の絵が注目され始める(しかし発作でしばらく絵が描けない)
3月 第六回アングバンダ展に出展し、作品が大好評。
5月 風景画を中心に制作し順調
7月 思い悩んでピストル自殺
7月29日 弟テオに看取られて死去(翌年テオも没する。墓は兄ゴッホの隣)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この年表をみて、彼は幸せか?不幸か…?それはどちらも正しいことなんですよ。
A.@貧乏A失恋B心の病C自殺・短命
B.@心の支えの弟がいるA天才的才能B絵に夢中C恋多き人
D最後に才能を認められる
Aだけを見れば彼は「不幸な人」になってしまうけれど、
Bだけを見れば「幸せな人」になってしまうから不思議なんですよね。
では実際はどうだったのか?それは彼本人でしかわからないことなんですよ。
確かに自殺する時は苦しかったのでしょうけれど、いろいろな外国の絵画・浮世絵に興味を持って自分の作品に取り入れようとしていたときは楽しかったでしょう。
その当時の絵は本当に鮮やかで生き生きとして、本当に「生きている!」という感じですから。それに、彼って心が繊細で優しい人ですよね。
その炎のように短く燃え上がった人生を説明する時、人はAの説明をすることが多いんです。そのほうがわかりやすくて興味がわきますから。
沙弥さんが「失恋・失恋で…、苦しんで報われない人生」というのも
私が「絵を描くことに夢中で、作品が皆に愛されて幸せな人生」というのもどちらも真実ではあるんですよ。
最初に話を戻しますが、
沙弥さんのお友達はここ数年〜今現在の沙弥さんのことを知っているから「呪われているんじゃ…」と言ったのかも知れないけれど、それは今の14歳の沙弥さんをの過去からの結果だけを見て言っているだけなのです。
人は他人の幸・不幸を「結果」で見るんです。
ゴッホは若くして自殺という人生の結果が世間に知られているため「不幸」といわれやすいのですが、本当はその生きている途中途中にたくさんの幸せなことがあったはずなんです。
・・・・つまり何が言いたいのかというと、まだまだ沙弥さんは人生の途中で、
ここ数年よくないことばかりであっても、それで人生が最終的に計れるものではないのです。
「あの人の人生は○○だったから不幸だ」「自分は今までよくないことが続いたからずっと不幸かも」そんなことはないんですよ。一部分だけを見て判断してはそういわれた人も、そう思った自分も本当に不幸になってしまうんです。
良いことはこれからたくさんおこるはずですので、人からの言葉を気にせずに生きてほしいです。
ほんと〜〜に長々と、役に立っているのか立っていないのかわからない文ばかりで御免なさい;
|
|