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その男性は、うちの父親と似てますね。
うちの父もそういうところがあります。その男性と同年代です。
大分、怖い思いをされたようですが、うちの父親と似たタイプの男性なので、その考え方のパターンをお教えしますね。
知っておくと少しはラクになるかもしれません。
大体、そういう男性は自分に自身がなく常にびくびくして人目を気にしているんですよ。
人の評価が気になって自分の全てに自信が持てず、他人を攻撃して自分に優位性を持たせないと不安で仕方ないんです。
自分より力がない抵抗しなさそうな弱い立場の人たち、つまり女性や子供、年寄りを攻撃するしか優位性を保つ術がないんです。
そういう男にとって、自分の優位性を保ち、その優位性を確認して生きることだけが自信を持って自分が自分でいられる心が満たされる方法なんです。
だから、かわいそうなんですね。
心にゆとりがなくて、365日24時間、常に自分の優位性を保てるように攻撃できる他人を見つけておかなくてはならない。
たぶん、その男性は上の階へ行くために待っている人たちを差し置いて、自分が割り込んでエレベーターに一番に乗り込み、無理矢理下の階へ行こうとしたことが間違っていることは十分に分かっていてやっているんです。
そして周囲に非常識な人だと思われていることも分かってるんです。
待っているのは女性ばかりだったでしょう?
だから彼はそれができたんです。
優位性を保てると思ったから。
もし男性が一人でも待っていたら彼は絶対にそれはしなかったと思います。
間違った非常識なことをしてもあなたが女性だから押さえ込める、自分の方が男で偉いんだから非常識なことをしてもあなたは黙って従うべきだという心理が働いています。
プライドがあるんですよ。そういう気の小さい男性にはね。
また、60代はそういう常識で育てられてきた世代です。
その年で男女平等意識がある人は、余程自分で努力して意識を時代に合わせて変えてこられた方だと思います。
あなたは今回、何も悪いところなんてありません。
完全に被害者ですよ。
あなたには落ち度は何もないんです。
ただ、気の小さい男性というのは、女性や子供、お年よりなど自分より弱そうな相手を攻撃して、自分の優位性を実感しないと臆病で生きられないんです。
そして日本という国は風土として、そういう男性が社会の中で守られる彼らが比較的生きやすい、男性中心社会なんです。
どうか元気を出してくださいね。
私も父とは家族ですから幼い頃から日常的に常にそういう状態です。
なので、そういう理不尽な扱いには慣れていますが、それでも精神的に追い詰められて発作的に自殺未遂することがあります。
私より母のほうが心配ですが。
あなたはその男性とは他人なのですから、その男性を理解したり肯定的に受け入れたりしなくてもいいです。
あなたは正しいですし何も反省すべきことなどありません。
むしろ、その男性がいなくなった後、一緒に被害を受けたおばあさんたちに謝った姿勢は賞賛に値します。
あなたはその男性よりもずっと若い方ですが、あなたの方がその男性よりも何百倍も人間として立派ですよ。
よくがんばりましたね。
かわいそうに・・・そんなに傷ついて。
何も悪いことなどしていないのに、辛かったですね。
どうか元気を出してくださいね。
あなたが正しいことは、私が口を大にして言ってあげますから。
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