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▼ぱちぱちさん:
>≪厳しい意見はご遠慮ください≫
>≪女性≫
>≪20代≫
>私は今、大学生で日本文学科3年なのですが、じつは読解力が全くないんです。
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>本当は教育学部志望だったんですけど、受験に落ちて文学部になりました。
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>なので、本はそこまで興味がなかったんですけど、最近ようやく「文学」に興味がわいてきました。せっかく日本文学科なんだから、本をたくさん読まなきゃ損だ!と思いまして。
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>でも、私は昔から「筆者の主張(言いたいこと)」への読解力が皆無なんです。
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>国語のテストのときとかでも、大問の一番最後の、「この文章の趣旨を端的に表している選択肢はどれか」みたいな問いに、正解したことはありません・・・。
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>普段でも、例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」とかは、「純粋な愛のおはなしを言いたかったのかなぁ」くらいしかわかりません。
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>本を読むことは好き(になりました)です。でも、頑張って読破したあとに、「結局・・・この本はなにが言いたかったんだろう」と、言葉にできずに考えてわからなくなってしまうんです。
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>最近では、授業の関係で、小島信夫の「抱擁家族」や宮沢賢治「グスコーブドリの伝記」「よだかの星」、太宰治「人間失格」を読みました。
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>「抱擁家族」は、「家族の崩壊を描いてるのかなぁ・・こういう家庭もあるんですよってことが言いたいのかなぁ」くらいしかわからず、「グスコーブドリ」は「運と数奇な縁に導かれて成長していくお話なのかなぁ」、「よだかの星」は「かわいそう・・」 ・・・・・・・ くらいしかわかりません。
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>せっかく読んでも、その小説から学ぶことを得なければ、最近は新しい本を読む気も失せてきます。
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>先生に、「作者の主張がわかるようになるにはどうしたらいいですか」と聞いても、「慣れだよ」としか言われません。
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>作者の主張をわかるようになるには、どうすればいいでしょうか。
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>長い文を読んでくださってありがとうございました。どんなアドバイスでもいいんで、一言もらえたら嬉しいです。
要するに作品の「テーマ」を読み取れればいいんだと思います。
「テーマ」は主人公にたくされていますから、
ドラマの中で「主人公が何をしたのか!?」をつかんでおけばいい。
それが作者の言いたかったことになる。
「要するにこの主人公は何がしたかったんだ?」と問えば見えてきます。
「水滸伝」なら悪い奴らをやっつけたかったから、英雄にたくされたテーマは「勧善懲悪」です。
「走れメロス」は友達の命を救うために走ったんですから、テーマは「友情」です。
「ロミオとジュリエット」なら結ばれることのなかった愛に命をかけて燃えた「純愛」ですよね。
本でも演劇でも映画でも全てテーマがあり、主人公にそれが託されています。
ストーリーは見る人を飽きさせないで惹きつけ「テーマ」を最後に浮かび上がらせるためのものです。
それは言葉ではなく感じてもらうものなんですよね。
ですから別に言葉にならなくても構いません。
なんとなくでいいから感じるだけでもいいと思います。
どういう主人公が描かれているのか?
その主人公がドラマの何を中で何をしたのか?
それに自分は何を感じるのか・・?
そのシンプルな「核」となる部分さえ感じて読み取れれば、
あとは幹(ストーリー)と枝葉(アイデア)ですから判るんじゃないでしょうか。
最後にそれは味わい楽しむものです。
例えば、ディズニーランドでもテーマがいくつも別れていますよね。
アドベンチャーランドは「冒険」がテーマ。
トゥモローランドは「未来」
ファンタジーランドは「不思議」
ウエスタンランドは「開拓」などなど・・
ディズニーランドそのものが「夢と魔法」の世界です。
大人でも子供の心に帰ることができる世界です。
ですから、もっと作品を楽しんで味わうことも忘れてほしくはない。
つい難しく考えることになりかねない文学でもそうあってほしい。
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