|
▼みかさん:
>≪厳しい意見はご遠慮ください≫
>
>
どんまい!きっと良い人見つかるだろうし、そのうち面接も受かるよ。
宮本輝の「彗星物語」をお勧めします。
ハンガリーからの留学生を迎えた大家族の話です。
ハンガリーの留学生ボラ−ジュと4兄弟の末っ子恭太がチェスの対戦をする場面があります。
そこでゲームの終盤に入り、優勢の恭太は
「さぁ、これからやぞぉ」
といいます。
それを受け、ボラ−ジュは
「恭太はもうほとんど勝ったのと同じ。それなのに、どうしてそんなことを言う?それは僕に対する嫌味。意地悪な、サディスティックな嫌味」
と言い返します。
そこで恭太は、
「そやけど、ほんまに『これから』やもん。ここで、僕が失敗したら逆転されるでぇ。ボラ−ジュもここをしのいだら、逆転するチャンスができるでぇ。ぼくもボラ−ジュも『これから』やで」
といいます。
『どんなに優勢のときも、どんなに劣勢のときも、終盤に入って、やっと「さぁ、これからだ」と頑張らなければ、勝負には勝てない……。
こらが、あるいは福造が恭太に身をもって教えた唯一の事柄だったかもしれなかった。』
福造とは恭太のおじいちゃんです。
面白い話なので気晴らしに読んでみて下さい。
|
|