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今まで、「孤独」には随分苦しめられてきました。僕にしてみれば呪いみたいなもんでした。クリスマスとかバレンタインデーなんていうものははっきりいって忌々しいだけでこの世からその日が消えて欲しいと何度思った事か。孤独な人達はより一層苦しみ、幸せなカップルはより幸せになる日。なんて最悪な日なんだろうと思ってきました。また、友人の結婚や恋愛の話なんて苦痛でしょうがありませんでした。街を歩くカップルを見るたび自分が惨めになり、ときどき今まで恋人がいない事でダメなやつのように見られてもきました。もともと母子家庭で育ち、家族といえば母だけで、昔からよく小言ばかりいうし他人と比較したり、しかも母自身は大家族で育ってきたので一人っ子な私を暗い奴だというふうにいう母なのであまりしゃべる事はしてきませんでした。本当はだれか、本音で話せる人が欲しいとは思っててもそんな人はいないので、自分で感情をコントロールするしかありませんでした。病気で入院しても本当にただ自分ひとりで苦しむだけでしたから。人前では、とりあえず悩みなさそうに取り繕ってはいましたけど実際自分に嘘をつくのは本当に辛いものですね。悪いことしたわけでもないのに何でこんなに苦しくて、何の希望も無いんだろうと、こんな思いするくらいなら早く死んでしまいたいといつも思ってました。でも、次の日の朝になるとそんなことも忘れてるんですよね。
でも、きっとその苦しかったものが、幸せが訪れた時どんな人よりも幸福な気持ちになれることを信じるしかありませんでしたから・・
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