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▼青葉かおるさん:
僕の知り合いも自ら、旅立っていってしまいました。
暫くはきっと、同じような…ね、そういう感情を抱いていました。
何か出来た事があるんじゃないのか?って。
もっと優しく出来なかったか?とか。
なんで人の一人も助けてあげられないんだ?って、そんな事を考えていました。
もう、どっちが死んだのか判らないような、そんな気分でした。
だけど、その人を知っている人、良く知っている人全員がそうやって落ちていっていると、その人が生きた事をどうにも活かしてあげられないんですよね。
人が生まれて、ただ死んでいく…それじゃ、余りにも虚しすぎる。
その人の肉体であるとか、新しい未来とかは無くなっても、死ぬまでに残したものまで無くなるわけじゃないし、その欠片を受け取る事が出来た人間が、その尊さをしっかり生きるという形で、証明していくしかないんですよね。
人が一人死んでるんです。
その命を無駄にさせるわけにはいかない。
そこから得たもの、感じた物を、関わった自分達の人生にプラスの形で昇華させていくこと、そして出来れば…もう二度と同じ無力を味合わないように、誰かの為に昇華させていくことが出来れば、短い人生だったけど、その人生に意味を持たせられるかなって、そんな風に思っています。
忘れる事は出来ないかもしれないし、忘れる事が正しいのかも判らないですが、良い形で記憶の奥に置いておく事は出来ると思います。
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